ma-mi430のブログ

島での生活。60代新たな挑戦で自分を高めたい

児童書2冊読み終えました。

明日は、勤労感謝の日でお休みです。
学校図書館でかりていた4冊の児童書を集中して読みました。
今の私には、子どもの心が少しでもわかると安心するのです。
物語の中での出来事と一致する場面に出会ったとき、接し方のヒントにもなります。
だから、児童書を読むと子どもに近づいた気がして、嬉しいのです。



TWO TRAINS」作・魚住 直子
 小学校の女の子が主人公。一人ひとりそれぞれが織りなす小学生女の子の物語。
言葉のとらえ方によっておこる心の変化。思ったことを口にしてしまったことで、仲間外れにされたけど、見返してやると決めた日から自分を見つめなおす女の子。
 授業が楽しくない、メリハリがない、感情を押し殺しているかのように見える教師に子供たちの感情が飛び出す。その一方で去っていく教師に手作りのプレゼントでさよならを伝える女の子。
 憧れの女の子を独り占めしたい女の子。だけどいつもそばにいるのは、運動の晩今日も苦手な女の子その子は、彼女のやさしさをよく知っている女の子。二人の間で揺れ動く一人の女の子の心の動きになるほどと相槌を打ちたくなる。
 電車の窓から同じ場所を見ている二人。どこかしら境遇の似ている二人が短い時間の中で心を通わしていく。引き寄せられた二人の女の子
 


丸天井の下の「ワーオ!」 作・今井恭子
 ディスレクシアとは、読んだり書いたりすることが非常に困難な学習障害のこと。
小学6年のマホは、ディスレクシア。
愛着のある施設の博物館で知り合った中学生の男の子は、おじいちゃんが建設した博物館を取り壊される前に見たものをすべてスケッチしていく。おじいちゃんを超えたい、だけど描けば描くほど自分の能力はおじいちゃんを超えることはないと思っている。
 マホは、物語を紡ぐことが得意とするが、それを認めようとしない。小説家になったほうがいいといわれると余計に苛立ってくる自分をさらに苛立たせてしまう。
 そんな二人は、夏休みの間。マホは物語を作り正樹に聞いてもらう、正樹は博物館のスケッチとともに将来つくってみたいという建物を見せる。
 そうやって二人はいつの間にか自分の得意なことを将来へと繋げようとする物語。
ディスレクシアという学習障害の特徴を知る1冊。