ma-mi430のブログ

島での生活。60代新たな挑戦で自分を高めたい

「思いをかなえるために、出会いあり」

体を壊して約4年間の施設生活をしている友がいる。
同級生の一人が彼に会いに行った。
コロナ禍で先輩方と過ごし、話を聞くことが多くなったが自分から話すことは、減ったという。彼の願いを聞いたところ「クラスのみんなと会って、話がしたい」そうだ。
 彼の願いを叶えようということで、仲間たちが動き出した。
最高の友達に私からの差し入れの初挑戦、リンゴと茶葉のケーキ。
仲間たちの声
「中味ぎっしり詰まって、重いなー」
「甘さもこの年齢にピッタリおいしい」
「当日このケーキ持参な」
最高の仲間たちに褒められた、嬉しいねえー。レパートリー1つ増えた。




この場での出会いあり。
沖縄空手で師範免許を取り、故郷のブラジルで道場を開くことだと弾んだ声で言う、
滞在7年目、35歳の彼との出会い。
 いつの間にか話の流れで、生い立ちを聞くことになった。
貧困地域で生まれた彼は、6歳のころから働いたゴミ山で食べるものを探し、お金になるものを探し続けた。空腹ほど、つらいものはないそうだ。だから食べるものを手に入れるために、窃盗や強奪そして、少年兵として戦場へも行ったという。
 ブラジルには、少年院などなく、大人と同じ刑務所に入るらしい。(現在は少年院があると言っていた)大人と同じ部屋で過ごし、下働きで働かせられ外での生活が幸せだったという。その中で彼は「生きる」ってどんなことなのかと毎日毎日考えたそうだ。
心の悪はどんどん生まれてくることを知った彼は、環境を変えるため沖縄にやってきた。
ブラジルで教えてもらっていた、空手を真剣に学ぶために。
 現在、英語・ポルトガル語・スペイン語・日本語の四か国語を話せるガイドとして、沖縄観光業に携わっている。
 夢実現のため毎日2時間以上の練習は欠かせない、黒帯をもたったと喜ぶ彼は満面の笑顔で話してくれた。
 「今日は生きた、明日は生きている」そんな世界を歩み続けた彼。
日本に住む私。「最高の幸せを手に入れている」と痛感した。
では、現在沖縄の子どもたちは、当たり前に「もっと、もっと〇〇してほしい」との要望を次から次へと言ってくる、要望がかなうことが子供の特権だと思っている彼ら。それを叶えてあげようと動き回る大人に、課題を突き付けられた気がする。