ma-mi430のブログ

島での生活。60代新たな挑戦で自分を高めたい

「60代の同級生、相手を思う」

高校の同級生。つながりあってかれこれ20年。2014年に始まったクラス会、毎年のように行われている。
今回の企画は、老人ホームに入所している同級生の誕生日のお祝いをしようだ。


コロナ禍で、誰とも会わずにいた3年間、口数の少なかった彼は、ますます喋らなくなり
喋ることが困難になっているそうだから少しでも話せるようになってほしいという理由と
「みんなに会いたい」とつぶやいたことを聞いて、実現にむけ計画をした。
どんなことをしたら喜んでくれるか。何度も所長さんとの連携を行った、食事のこと、会える時間のこと、会う場所など細かく調整をしていった。
制限が多い中での誕生会。特に気を付けたのは、食事。
午前9時30分から我が家にて、誕生会の食事作りと掲示物の準備
 わくわくしながら準備をするこの気持ち最高




彼の誕生日に合わせて、入所先の誕生会にサプライズとして同級生が集まる。
出し物は、同級生の甥っ子に得意の三味線で、民謡を6曲歌って楽しんでもらう。
場所を移して、彼を囲んでおしゃべり会をする。
 彼は、大粒の涙を流して喜んでくれた。思わずもらい泣き、彼は自分の希望が叶ったうれしさで、みんなと同じものを口にしようとするが、むせてしまう。ゆっくり噛んで食べるんだよ。子供に言い聞かせるように私たちは言う。スタッフの方が、刻んでくれたてんぷらをおいしくいただく彼の姿に感動する。こんなにうれしそうな彼の顔を見たのは、初めてだって、私たちも初めての経験をさせてもらった。お互いが喜び合うことが相手を思うこと。
手作りの誕生会は大成功に終わった。人を喜ばせることがますます楽しくなっている。